200万と1，500万の凍結融解精子数と精液の注入部位の違いが乳牛の妊娠率に及ぼす影響

摘要

フローサイトメトリ一によるX，Y染色体保有精子の判別法や深部注入法は，高泌乳や牛肉生産効率の向上を目指すうえで根強い要求がある。 高泌乳牛では，雌産子が望まれ，低泌乳牛では産肉性と良好な増体を期待して交雑種雄産子が望まれる。 通常の人工授精での有効精子数1，500万に比較し，性判別処置後，看効精子数の減少する精液（200力）では妊娠率の低下が懸念される。今回，200万と1，500万の凍結融解精液を用い，子宮体注入と深部の子宮角注入の違いが妊娠率に及ぼす影響を検討した。