現代用語版による『肥料と施肥の新研究』そ の2

摘要

第2節　肥培　作物の身体を構成している諸種の元素を、植物が吸収しえる形で施す。その結果、栽培者の経済的目的を達成することが、肥培の要点である。　肥培が行きとどくということは、作物が肥切れをしないということと同じではない。肥切れざせることも、ある作物に、ある時期においてはひるがえってむしろ収穫を増すために必要なことすらある。　　肥料を作物の育ちの初めから終りまで、たえず十分に施すということは、その施される肥料の成分の種類によっては、最悪の結果をすらまねくことがある。園芸家は、この現象については敏感であって、ことに花井園芸をやる人々は最も敏感だといわれる。