キャンペーン企画 今こそ循環酪農を④: 循環酪農を支える飼料の条件

摘要

酪農をめぐる栄養サイクルを俯瞰（ふかh）してみよう（図1）。 乳牛や人の飼料や食物となる植物体は、二酸化炭素と永を主原料として光合成された有機物である。 つまり、骨格となる物質は炭素、水素、酸素であり、タンパク質は窒素を含む。 植物体は、哺乳動物が自家生産できる酵素によって、消化可能な部分と困難な部分から成る。 前者のうち、食味の良いものは直接人間によって消費される。 食味の良くないもの、食べ残し、粕などは豚などの非反すう動物の飼料となる。 一部は高い生産が望まれる反すう動物にも給与される。 反すう動物の飼科の主体は動物自身では消化困難な植物体で、これを第一野内の微生物に消化してもらう。 こうして生産される畜産物は、食物連鎖の頂点に立つ人間に消費される。