子牛の呼吸器病予防を目的とした 細霧消毒の効果:牛体に安全な次亜塩素酸水による 大気中病原体のコン卜ロール-

摘要

肺炎は子牛における主要な疾病（ホルスタイン種44%、黒毛和種49%)であり、その多くはマイコプ ラズマとパスッレラ、マンへミアなどの細菌による 呼吸器感染である（図1)。子牛の肺炎に対する予防対策としては、（D母牛か らの移行抗体の獲得を目的とした初乳の給与②生後 90日以後のワクチン接種③抗菌剤の飼料添加施設 消毒一などが主に行われているが、依然として子牛 の肺炎は重要な問題となっている。また、ワクチン 接種の時期は90日齢以後が推奨されているが、市場 や契約牧場から素牛を導入しているフィ一ドロット では、肺炎で死亡や廃用となる症例の多くは80日齢 以内の子牛であり、ワクチン抗体が安定化する前に 肺炎が多発しているのが現状である。