平成十四年度: 乾シイタケ生産、販売動向

摘要

平成十四年産の春子生産量は、夏が猛暑続きとなったものの、原基形成期の秋の降雨が順調であり、ほだ木の状態も良好に推移した。 暖秋気象が続き気温の低下が遅れ、年末になって西日本の産地で一斉発生し、年明け以降一月上～中旬にかけかなりの量が採取された。百年に一度あるかないかと言われる程の暖冬気象で、ソメイヨシノザクラの開花も観測史上最も早くなり、春子の発生、芽切り数もまずまずであったものの、急激な温度上昇と降雨不足になった産地が多く、その後の生育に大きく影響し、全国的には前年に続いて不作となった。 とくに東海、関東地方では前年比五五％前後の厳しい作柄で終了し、主産地の九州二四国、中国地方では前年比八〇～九五％、北陸、日本海側や東北では八〇～九〇％前後の作柄で、生産量は前年比七人％の三、二〇〇トンで終了した。