梅雨期は害菌対策が必须　トナ亘ヂルマ、ボタンタケに要注意

摘要

6月に入り、今年も梅雨の季節を迎えました。気温の上昇に伴いシイタケ菌糸体の生育が旺盛になる半面、この時期は高温多湿になりやすく、害菌の繁殖に最も適した時期でもあります。ほだ木上にはいろいろな害菌が発生します。栽培上最も注意しなけれ「ばならないのはトリコデルマ類およびボタンタケ類（以下それぞれトリコデルマ、ボタンタケと略記）の害菌でしょう。害菌は、シイタケに対する善作用において大きく①材を腐らせるカが強く、栄養をめぐつてシイタケと競合するもの（カイガラタヶ、ダイダイタケ、キウロコタケたど多数）②材を腐らせるカはほと∠どないが、その代謝産物によって.ィタケ菌糸体の生育を著しく阻害するもの（材変色菌などのかび）③シイタケの菌糸体を直接的に侵害して殺し、養分を得るものの3タイプに分けることが出来ます。トリコデルマやボタンタケはこのうちの③タイプに当たります。