きのこおもしろ百科(27)「ャグラタケ」

摘要

いよいよ本格的な夏の到来です。夏といえば、風物詩の一つに盆踊りがありますが、盆踊りには笛や太鼓と並hで櫓(やぐら)が付きもので夏に、森の生き物たちが盆踊りをしているかどうか分かりませhが、きのこの中にはその名もずばりャグラタケ(櫓茸)という名前を持ったものがあります。かさの中心に柄を備えた、白い小型のきのこで、かさの径は大きいものでも2"ンぐらいにしかなりませh。外観的には色以外、特に目立つきのこではありませhが、しかし、きのこの仲間では非常に風変わりな性質を持ったものです。どのような点で風変わりかというと二つあり、一つはきのこが成熟してくると、かさが中央部から次第に褐色の粉塊に変化し、崩れてくるとぃゝっ点です。これは、かさの組織が次第にコンぺイト—のような形をした胞子に変わつていくためですが、ャグラタケはひだで作られる通常の胞子(担子胞子)に加えて、この無性的に作られる胞子でも繁殖することができます。