午ウィルス性下痢ウィルス 蔓延防止のための管内酪農家への継続的な取り組み

摘要

牛ウイルス性下痢ウイルス（BVDV)感染症は，様々な病態があり，大量のウイルスを排泄する持続 感染(PI)牛の存在が問題となる。管内では導入牛が多く， PI牛によりBVDVが蔓延している可能性が 考えられたため，2014年5月から2016年11月まで管内の酪農家全24戸を対象に，BVDVの個体検査お よびバルク乳検査を実施した。その結果，3戸3頭のPI牛を摘発し淘汰した。陽性農場には清浄化対 策として全頭検査を行い，PI牛の摘発と出生子牛の検査およびワクチン接種を実施した。摘発したPI 牛はいずれも導入牛であったため，PI牛が常に侵入する可能性があり，本取り組みを継続し地域のPI 牛清浄化を維持していきたい。