蹄病の早期発見および 予後観察としての歩数計の利用

摘要

フリーストール農場で飼養されているホルスタィン種乳用牛の蹄病処K前後の歩数を;汁測し，蹄病の早期発見と予後観察の可能性を検討した。調査対象牛は，単純な蹄底潰瘍および白带病9頭(A群), 深部感染のある蹄底潰瘍およぴ白帯病6頭（B群），趾間フレグモーネ6頭（C群）の3群に分け，処置 前後30日間の歩数を比較したところ，A群およびB群においては処置10日前から有意に歩数が減少し， 処置後20日までに有意に歩数が増加した。C群においては全期間を通して歩数に有意差は認められな かつた。歩数計は深部感染の有無に関わらず，蹄底溃瘍ぉよび白帯病の早期発見および予後観察に有 用であると考えられた。