土壌を用いた家畜尿汚水の浄化処理に関する研究

摘要

近年、わが国の畜産は、都市化、混住化の進展、家畜飼養規模の拡大などその状況が大きく変化し、家畜排泄物についても環境に配慮した適切な管理、利用が強く求められている。 「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律」などの農業環境3法も施行され、家畜排泄物の資源としての利用と環境汚染の防止が一層重要な課題となっている。 現在、家畜ふhについては堆肥化（コンポスト化）処理が主流となっている。 また尿汚水については活性汚泥法が主流となっている。 しかしながら、これらの施設設備の導入は直接的には生産性に結びつかない、いわゆるマイナスの投資である。 このために畜産農家は家畜ふh尿を「素掘り」、「野積み」といったローコストな方法での処理に終始している例が少なくなかった。