新潟県内における膠増殖性腸炎の抗体保有状況

摘要

新潟県内の豚増殖性腸炎（PPE）浸潤状況調査として間接蛍光抗体法（IFA）による抗体検査を実施した。 2003年現在、32農場小29農場（91％）、96頭中74頭（77％）が陽性で広く浸潤していた。 病理組織学的にPPE診断された農場とそれ以外の農場における抗体の推移では、繁殖豚は6畏場中5農場で陽性個体が存在し、肥育豚では4か月齢で仝農場が陽転し、子豚期の感染が示唆された。 その感染様式は繁殖豚の陽性率が高い慢性型多発パターンを示した。 感染の広がりを把挺するために保存血清を川いて実施した遡り調査では、1985年までは陰性であったが、1989年に9農場小4農場、1993年に9農場小2農場と緩やかに浸潤していたが、1998年には9農場巾8農場と高い陽性率を示し、この時点ですでに広く浸潤していた。