二一世紀に向けての世界の家禽産業の動向 途上国での需要増により生産は増加傾向

摘要

鶏卵と鶏肉の需要に影響する最大のファクターは、人口の増加と購買力の伸び率である。 世界の人口増加は、近年では毎年約八、〇〇〇万人ずつ増えてきたが増加の年率はゆるやかになってきた。 一九六〇年代では年率二％ぐらいで増加したが、最近では一、三％弱になった。 そしてきたる二〇一五年頃からは一％以下に低下するであろう。 世界人口の六〇％はアジアに住hでいる　 （第1表）。 しかし鶏卵と家禽肉の一人当りの平均的消費は、この地域では先進国に比べてかなり少ない。 したがって今後の需要はアジアでは最も大きく伸びていこう。