堆肥化施設導入のポイントと留意点:機能を満たす装置の導入が重要となる

摘要

「家畜排泄物法」等の環境三法の本格施行が本年十一月から始まろうとしている。 「家畜排泄物法」では、家畜糞尿の野積み、素堀りの解消を求め、そのために家畜糞は、堆肥化し取扱い性の向上を図るとともに品質の安定した堆肥とすることを求めている。 「肥料取締法」では、堆肥等の品質（成分含有量）に関する品質表示の義務づけと有害成分が含まれるおそれのある特殊肥料（汚泥を原料とする堆肥等）について登録制への移行により品質の事前確認を行って、肥料成分を勘案した適切な肥料施用が可能とし、有害な肥料の生産の防止を通じた堆肥等の品質の保全を図っている。さらに「持続的な農業生産方式法」では、これらの堆肥を土づくりに有効に活かし、環境と調和のとれた持続的な農業生産を確保しようとしている。 すなわち、環境保全を維持しっつ家畜糞を堆肥化しその堆肥を利用した土づくりによる物質循環を促進しょうとするものである。 ここでは堆肥化施設を導入するにあたってのポイントと留意点をもう一度、見直してみたい。