出芽酵母細胞壁の生合成に関与するGPlアンカー型タンパク賞グリコシターゼ頬はどのようにして細胞壁の生合成に寄与するか？

摘要

遺伝学的知見の歴史的な蓄積があり，ゲノム配列も真菌類では最も早く解読された出芽酵母は，他の真菌類と同様，細胞膜の外側に強固な細胞壁をもつことから，真菌類の細胞壁生合成の解析のモデルになりうるものと期待されている．出芽酵母の細胞壁には多数のグリコシド結合が存在する．たとえば，細胞壁の主要な構造であるβ－1，3－グルカンには，β－1，6－グルカンおよびキチンが結合している．