かhきつ類の栽培管理 - 2月

摘要

1月下旬から2月上旬にかけては1年で一番寒く、 2月は気温の変化（寒暖の差）が大きくなるこ ともあり、天気の変化が激しい月で、農作物の管理には十分注意が必要です。(低温と寒風対策につ いては先月号を参照）1)液肥の葉面散布12月の寒風害、雪害により（写真1)、樹勢の 弱つた園が見受けられます。冬期は根からの養分 吸収が鈍るため、窒素主体の液肥(200-300倍) を7-10曰間隔で数回散布し、樹勢回復と落葉 防止、花芽の確保を図ります。マシン油乳剤散布 時に混用すると効率的です（図1)。2)苦土石灰等の施用土壌が酸性化すると、根の生長が不良になり、 カルシウムやマグネシウム欠乏、マンガン過剰症 といった落葉を助長する微量要素過剰症や欠乏 症が発生します。夏季にホウ素欠症状が出るなど、明らかな酸性土壌の園は、苦土石灰等を施用し、好適pH (5.5-6.3)に矯正します。3)有機物の施用有機物を施用するどとで、土壌の通気性や保水 性、保肥力を増加させ、細根の発生を促進し、樹 勢の維持と、果実品質の向上につながります。完 熟した牛糞たい肥や敷きわら等を積極的に施用 しましょう（表1)。