中晚柑ニューフェースの夏秋期の栽培管理

摘要

本県の柑橘生産量は、全国の20%以上を占めており、中晩柑の生産量は日本一を誇りま す。かっては、伊予柑ゃ甘夏が主体でしたが、品種は多様化し不知火やせとか等へ更新が 進みました（図1)。これは、温暖化によって低温や積雪の被害が減少し、越冬栽培が可能 な品種が増えると同時に、育種技術の向上によって有望な新品種が次々と開発されたため です。近年では、本県オリジナル品種である紅まどhな、甘平が注目され栽培面積は増え、 温州ミカン専作地域においてち中晚柑の導入が検討されています。しかし、導入された新 品種の安定生産は容易ではなく、品種特性に応じた技術対策が必要となります。特に、大 玉果を生産目標とする中晚柑は、夏秋期の栽培管理が果実肥大や品質に大きぐ影響しま す。ここでは、近年導入された品種を取り上げ、夏秋期の栽培管理について、これまでの研 究成果や現地事例を踏まえ紹介します。