温州ミカンの栽培管理

摘要

先月号でもお話しましたが、新柄の発生が少ない表年タイプの樹では、摘蕾を行いましょう。着蕾の多い樹を優先して、主枝先端50cmと外周部の側枝の蕾または花を落とします（図2）。自然落花するまでに摘蕾、摘花を行うことによって、短い芽を多く確保することができます。また、水平か下垂気味の2～3年枝で予備枝を再設定し、新柄の確保に努めましょう。着果過多が予想される場合には、隔年結果防止のため夏肥（5月下旬）として年間施肥成分量のうち15％程度を施用しましょう（表1）。施用されたチッ素は果実や新梢など地上部へ多く配分されます（次ページ図3）。