温州ミカンの栽培管理

摘要

温暖化により、温州ミカンは地上部／地下部比率（T／R比）が上昇し、地上部の枝葉の生長に対して根（地下部）の生長が追いついていない状態です（図1）。健全な樹体を作るためには細根量を増やすことが重要で、根の生長を促すためには土作りが基本です。また、園地間でばらつきが大きいものの、等年は表年と予想されています（図2）。しっかりした根ができていないと、隔年結果を助長することにもなります。さらに、将来を見越した作業性の向上のため、園地計画をじっくりと行える最適の時期です。芋月は土壌管理と間伐縮伐を行い、温暖化に対応した連年安定生産対策を行いましょう。