中晩柑類の栽培管理

摘要

摘果の良否によって中晩相の果実品質も大きく左右されます。かつて伊予柑を中心とした中晩相は、大玉で酸の低い果実がよいとされてきました。しかし、現在では品種が多様化し、品種によって求められる大きさが異なります。3L果は、見栄えはよいものの低糖度で淡泊、す上がりになりやすく貯蔵性が劣ります。特殊な贈答品を除いて大きすぎる果実は販売が難しいと聞きます。2L、L階級中心で、果汁が豊富で糖度高く、酸の下がった商品性の高い（旬に食べて旨いといえる）果実を反当4～5t連年生産したいものです。