ナノ多孔質膜などの技術で，今後も世界トップを維持-研究開発の動向

摘要

通商産業省工業技術院は，従来の研究開発制度を統合した新たな制度，「産業科学技術研究開発制度」を1993年厚から開始した。 この制度の特徴は，将来の産業、社会発展に資する基礎的独創的研究開発をより一層重視するとともに，70ロジュクト前段階に十分な予備的、基礎的な検討を行う「先導研究」を導入したことにある。地球温暖化問題や酸性雨問題，廃棄物，騒音、振動など地球環境問題の探亥肘ヒにより，これまでのエネルギー、資源を大量に使用する環境破壊型技術から省資源、省エネルギー効果に優れた技術や，環境に対する負荷が少ないクリーンエネルギー技術への転換は世界的に切迫した問題となっている。 すなわち，環境調和型、省エネルギー型の新産業創出のための科学技術基盤の確立が強く要請されている。 このため，材料技術分野において，従来にもまして過酷な環境下における勲的、機械的特性をはじめとした種々の機能の安定性と信頼性に優れた新材料の開発が求められている。