牛臨床型レンサ球菌性乳房炎における原因菌種別の予後に関する調査

摘要

牛臨床型レンサ球菌性乳房炎における原因菌種別の予後を検討するための調査を行った。Streptococcus属菌 を原因とする臨床型レンサ球菌性乳房炎症例を対象として、乳汁培養検査における簡易同定キットにより原因 菌を分類し、次回分娩までに除籍されたか否かを予後の指標とした。産次ごとに比較すると、Stret>tococcusuberis による乳房炎では2産次で除籍率が高く、予後不良となる傾向があった。また泌乳期ごとに比較すると、Streptococcus め，gな/ななeによる乳房炎では泌乳初期で除籍率が高く、予後不良となる傾向があった。産次ゃ泌乳期によっては牛臨床型レンサ球菌性乳房炎の予後に菌種間の差異が認められる場合があることが示唆された。