都市における社会性ハチ類の生態と防Ⅲ．都市におけるミツバチの生活史と住民との関わら

摘要

都市で生活する野生のセイヨウミツバチや二ホンミツバチは，養蜂家の保護のもとに飼われている群とは異なら，営巣場所の探索，巣づくら，餌集めなど独立不覇の生活を送っているい都市におけるミツバチの適応とその生活史の特徴についてながめてみよう．ミツバチの営巣場所は種によって異なるが，一般に閉鎖空間と開放空間のいずれかを選択する．前者ほ二ホンミツバチやトウヨウミツバチで，野生の群は山野では木の洞や岩の隙間などの空間に複数の巣板をとらつけるけ 一方，後者は東南アジアの熱帯に生息するオオミツバチやコミツパテで，木の枝，草むら，崖などにたった一枚の露出した巣板をぶら下げる．