インド, カルナタカ州での園芸作物の持続的受粉におけるハナバチ類の効果的利用

摘要

ミツバチが植物の花粉媒介をすることば苦から世界各地で知られていた．ハナバチ類がポリネ一夕ーとして働くことで，多くの虫媒作物の生産性が向上すると数多く報告されている（Free，1970；McGregor，1976；Mishra et. al., 1988）．現在流通する農業園芸作物品種の大多数は自家不穏性で，他家受粉が必要である．このため結実，種子を得るために昆虫による送粉が不可欠と屯る．さらに蜂が花粉媒介を行うと自家不稔性作物だけでなく自家受精作物でも収 量が増加することが知られている．花への誘引については，訪花性，花粉採集，花間移動時の花粉の保持，花粉の再分配屯どに関して，またミツバチの送粉行動を促進する要素として，蜂児の存在や蜂量，花粉トラップ，採餌蜂の密度と分布，定花性屯どに関して多彩屯観点から研究が行われ，多大な情報の集積がある．ポリネーション専用の使い捨ての小型巣箱（DPU）や，目的作物により多くの訪花を促すために天然,合成フェロモンを利用することも農業先進国ではすでに実用化されている（Free, 1977）．植物育種業者が交雑育種でより多くの雑種強勢効果を得るために，新たにハナバチ類の利用を取ら入れる例もある．しかし植物にはその花蜜の質や量，香りに各々きわめて大きな違いがあら，期待するほど蜂が訪花しない場合もある（Loper and Waller，1970；Kiew，1995）．