沖繩の施設栽培ピーマンにおける広食性土着天敵コミドリチビトビカスミカメのヒラズハナァザミゥマおよび タバココナジラミに対する防除効果

摘要

国内土着の広食性天敵であるコミドリチビトビカスミカメしanwylomma chinensisを用t、，施a3ヒーマノ (—ね(フな ヒラズハナァザミゥマとタバココナジラミに対する防除効 果を，2008-2011年に3回調べた.コミドリチビトビカ スミカメの放飼頭数は0.5頭/m~2とし，各試験3回もしく は4回，1週間間隔で放飼した結果，いずれの試験におい ても本種の増殖.定着が確認された.ヒラズハナァザミゥ マの密度は，いずれの試験においても，無放飼区より放飼 区で低く推移した.タバココナジラミについては，密度が 無放飼区で上昇しなかった1回の試験を除くと，無放飼区 より放飼区で低密度に推移した.ヒラズハナァザミゥマお よびタバココナジラミによるピーマンの果実被害を2回の 試験で比較した結果，ともに無放飼区より放飼区で被害果 率は低く推移した.これらのことから，施設ピーマンにお けるコミドリチビトビカスミカメの放飼は，ヒラズハナァ ザミゥマとタバココナジラミの密度抑制およびこれらによ る果実被害の低減に有効であると考えられた.