深海潜水調査船が観た頭足類 一VI ァカイ力の発光

摘要

ィ力は世界の海におおよそ450種前後いると思われている。そのなかにはホタルイ力の ように発光で有名なイカもいるが,イカを詳しく見ると，およそ半数の210種以上のもの が光る（奥谷，2000)。しかし，詳しく見ると，このうちダンゴイカ科ゃャリイ力科など は外套腔内に発光バクテリァを共生させていて，その発光を利用しているのであるから 「イカが光る」とは言いがたいかもしれない。共生バクテリアに頼らず自家発光をするのは主に外洋に棲むッッイカ類に限られるが, それでも150種を超える。スルメイ力の仲間（ァカイ力科）も発光する種類が知られてい る。我が国近海で見られるものでは，スシっ力Eucleoteuthis lummosa ： 腹面に一対の筋状発光器。 シラボシイカHyaloteuthis pelagica ：外套膜腹面に19個の小円形発光器。 ャセトビイカOrnithoteuthis volatilis:直腸上に卵型発光器。 卜ヒづ"Sthenoteutms oualamensis ：外 套膜背面前寄りに楕円形発光域。腹面に粒 状発光器が埋没散在。 ァカイ力Ommastrepkes bartramii ：外套 膜腹面筋肉内に埋没した糸屑状の発光組織。