生殖の内分泌薬理学的研究（その46）－ラット前立腺ガンの顎下腺摘出による発育抑制作用と副腎androgen動態

摘要

多くの晴乳動物の唾液腺は，ホルモン感受性の高い臓器と報告されてきた卜。組織病理学的および生化学的な性差について，顎下腺ではマウス，ラットおよびブタ7）などが報告されている。マウス，ラットの顎下腺において雄では生物学的に活性の高いpolypeptidesが多量に合成され，これはandrogenによって第一次性に仲介されている。 ハムスター雌では高いレベルのsialomucinsの存在が示され，最近では顎下腺内に雄に特異的なタンパク（20．5／24KDa）が報告され，このタンパクはandrogen，eStrOgenによって生合成抑制を受けている。 なお，マウスおよびラットの顎下腺にはandrogenおよびestrogenの受容体の存在が証明された。