難あり素材で創改作を楽しhでみよつ

摘要

今回の取材に対して広瀬信幸氏が準備した素材は、大きく変化する幹模様と立ち上がりの迫力を見所とする、半懸崖樹形の五葉松でした。幹骨はすでに出来上がつており、現状の輪郭で枝をまとめればそれなりに鑑賞できそうで、小枝の充実ぶりを見ると一度は完成まで作り込まれた可能性もありそうです。樹冠ゃ枝の流れから判断すると、左流れのほうがまとめやすいと思われますが、まずは素材を観察し検討してみましょう。左流れの懸崖樹形構想から、さらに広瀬氏は左の下枝に着目していました。寸法が小さい小品の場合、樹冠部を含めて枝群をひとまとめに作るケースも見られますが、この素材に関しても同様にまとめられていた様子ですが、広瀬氏は左一の枝を上部の枝群から離して独立した枝とする構想を描いていました。