子幹に秘めた幹芸を魅せる切断

摘要

良く言えば個性的。 悪く言えばゴテ木。 ひとつの強烈な個性に囚われてしまえば、その樹が秘めている更なる可能性は見えなくなる。 変則模様木に見た素養とプロ作家の決断を紹介する。 この五葉松は、ある愛好家の元で長らく培養管理されてきた樹である。植え替えや整姿など、適期作業は適度に施されていたと見えて、大きく樹勢を落としたり樹姿を乱した様には見えない。 枝棚をきれいに整えれば、充分に鑑賞できる状態に仕上げることもできるだろう。