インゲンテントウEpilachna varivestis MULSANTに登録のある4種殺虫剤に対する感受性（LC_(50)）について6．インゲンテントウに対する4種殺虫剤の感受性（LC_(50)）について

摘要

インゲンテントウ（Epilachna varivestis）は，インゲン，ダイズ，ササゲ等のマメ類の害虫である。 同害虫は中南米原産で米国やカナダではマメ類の重要な害虫として知られている。 我が国では，1997年8月に初めて発生が確認された（FUJIYAMA et al.，1998；豊嶋，舟久保，1998）。 同害虫の防除用農薬として，1999年4月28日及び5月14日付で「いhげhまめ」及び「サヤインゲン」において計5剤が農薬登録され，これら農薬の圃場における防除効果については，既に報告済みである（坂之内ら，2000）。 同報告ではスミチオン乳剤では残効が短く，マラソン剤では効果がやや劣ることが報告されている。また同害虫は，現在のところ農薬に対する感受性の低下や抵抗性の発達は報告されておらず，登録薬剤に対する感受性は比較的高いと考えられている。 しかしながら，同虫が我が国に発生してから十分な時間が経過していないことから（松本ら，2001），同虫に登録のある5種の農薬の中から4種類を選び，幼虫及び成虫に対する感受性（LC_(50)値）を調査した。