ALS阻害剤抵抗性とALS遺伝子変異に関する最近の話題

摘要

雑草の除草剤抵抗性については世界で290以上の報告があり，中でもアセト乳酸合成酵素（acetolactate synthase：ALS）阻害剤に対する抵抗性の報告が90以上と最も多い。 日本でもALS阻害剤の一つであるスルホニルウレア系除草剤（SU剤）に対する抵抗性が1995年頃から水田雑草に確認されている。 本稿ではこのALS阻害剤抵抗性の状況と、その原因となるALS遺伝子変異について最近の研究を紹介する。