アジアのダイコン在来品種における遺伝子の構造多型と抽苔早晩性との関連解析

摘要

ダイコン、(Raph麵s sativus L.)はァブラナ科に 属する野菜で、低温遭遇により抽苔が生じや すい。それに伴い、根の肥大が抑制されるた め、抽苔および開花が誘導されにくい晚抽性 品種が求められている。抽苔性に関しては、 Flowering locus C (FLC)遺伝子座やFLC遺 伝子の関与が報告されており（Kitashiba and Yokoi 2017, Yi et al.2014),ダイコンにおいて は、3つのパラ口グRsFLCl(R. sativus FLC1), RsFLC2、 RsFLC3が存在し、それぞれ第7 、 第2、第3連鎖群(Kitashiba and Yokoi 2017) に座乗している。岡本,藤田（2015，特開 2015-231366)の報告では、ダイコンFLC遺 伝子の第一ィントロンにおける挿入'欠失多 型が抽苔日数に大きな影響を及ぼすと報告さ れている。我々は、アジアのダイコン在来品 種の抽苔性とFLC遺伝子の構造多型とに関 連性があるのかを調査しており、その経過を 報告する。