北海道在来水稲品種「冬越し」と一般品種「ほしのゆめ」との交配後代RIL-F9の越冬 性と発芽パターンの関係

摘要

【背景、目的】北海道の水稲作では直播栽培 の導入が進められつつあるが，今後の規模拡 大に対応するためには，春先繁忙期の更なる 省力的栽培法が求められる.演者らは，北海 道の新たな水稲直播栽培法として，作付け前 年に種子を播種し，越冬させた種子から翌春 に出芽させる「水稲初冬播種体系」の確立を 目指している.本報告では，比較的高い越冬 能力を持つこと力《確認されている北海道の在 来系統「冬越し」（ジーンバンク番号JP34103)と一般品種「ほしのゆめ」どの交配 後代RIL-F9の越冬性(牛木ら,2014)と慣行の発芽試験による発芽パターンとの関係につ いて解析した.