LED光源とした完全制御型植物工場の現状と将来性

摘要

2005年2月11日，人材派遣大手の株式会社パソナが本社ビルの東京移転にともない，大手町本社ビルの地下2階全フロア（約1000m~2）を使って，LEDなど新しい栽培光源や水耕システムを用いた植物の栽培，生産仁展示施設を開設した．筆者はこの施設の企画と技術指導を担当した．施設にはハーブ園から，レタス畑，イチゴ栽培棚，イネの棚田まで用意され，都会の臭っただ中で若者に農業を体感してもらい，さらに農業の研修を積hでもらったうえで，労働力不足の激しい農業現場に新しい仕事を見出してもらおうとするユニークな試みと報じられた（2005年1月9日付朝日新聞1面記事）．特に，急激な高齢化が進み，後継者不足に悩む日本農業の雇用の流動性を高め，人材派遣業としてこの分野に新しいビジネスチャンスを見出そうとする意欲的な試みと評価されている．