内分泌撹乱化学物質問題への国際的な動向

摘要

人や野生生物の内分泌作用を撹乱し，生殖機能阻害，悪性腫瘍等を引き起こす可能性のある外因性内分泌撹乱化学物質（いわゆる環境ホルモン）による環境汚染は，科学的には未解明な点が多く残されているものの，世代を越えた深亥墓な影響をもたらすおそれがあることから環境保全上の重要課題であり，欧米諸国を中心に調査研究が進められつつある。 本間題について環境庁では，現時点での内分泌撹乱化学物質問題についての基本的な考え方，それに基づき倉後進めていくべき具体的な対応方針および本対応方針を定めるに当たって判断根拠とした科学的知見の概要を，環境林ルモン戦略計画として本年5月に取りまとめている．環境庁においてほ，この対応方針を基に国際的な調査研究および情報ネットワークを強化する等の対応を行うこととしている。