Ⅳ．種豚改良における今後の重点改良目標

摘要

わが国の肉豚では、ランドレース（L）種と大ヨークシャー（W）種の交雑種（LW、WL）を雌系品種に、デュロック（D）種を雄系品種にして、交雑した三元交雑肉豚が生産され、またバークシャー（B）種の純粋品種も生産されている。 　 国の行政指導のもとで、ランドレース種、大ヨークシャー種、デュロック種、バークシャー種の純粋品種に対して、種雄豚や種雌豚からの産子のと体成績を調査する後代検定、種雄豚や種雌豚の能力をみる直接検定、そして現場直接検定を導入して改良事業が行なわれてきた。 また、1997年には、民間における種豚の改良を対象とした広域の豚遺伝的能力評価システムも開始された。