[ジビエ調理開発ワークショップ]の葺:産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦

摘要

ジビエ（gibier)とは、野生の鳥獣肉を意味 するフランス語であり、西洋料理に限らず、野 生の肉料理に用いられることが多い言葉であ る。鳥獣害対策としても期待されており、平成 26年にはジビエ利用ガイドラインである『野生 鳥獣肉の衛生管理に関する指針』が厚生労働省により作成され、各地でその利用が推進さ れている。一方で、鳥獣害対策としての有効 性、供給の安定性、利用における倫理性、食 肉としての安全性などから課題が多いことも指 摘されている※2。本稿はそのような期待と課題 が交差し岐路にあるといえる鳥獣害対策とし てのジビエ利用に開して、石垣島での産学官 連携の取り組みを、その経緯を含めて報告し 類似する今後の取り組みに貢献することを目的 にするものである。