家畜の中毒原因物質の才レアンドリン、タラヤノトキシンおよび可溶性シユウ酸の検出法の確立

摘要

毎年、有毒植物による家畜の中毒が発生している。 これらの中毒事例の確定診断には、胃内容、血液および主要臓器などからの中毒の原因となる有毒物質あるいはその代謝産物の検出が必須である。 しかし、原因となる有毒物質の分析は必ずしも容易ではなく、実施されないことも多い。 そこで、植物中の有毒物質の検出法を検許しているが、今回、薄層タロマトグラフ法および高速液体クロマトグラフ法による胃内容と血液からのオレアンドリンの検出法、薄層タロマトグラフ法による胃内容からのグラヤノトキシンの検出法およびキヤピラリー電気泳動法による植物中の可溶性シュウ酸の測定法をそれぞれ確立したので紹介する。