水田を活用した飼料作物(飼料用イネWCS)利用の定着条件: 生産-利用がバランスよく拡大することが不可欠

摘要

水田政策の見直しのなかで水田活用による飼料用米、稲発酵粗飼料（ィネWCS)が注目されている。政策変更の観点は、1人口減少-少子高齢化のなかで米の需要は年々減少し、 これまでの食用米生産の継続は困難、2新用途として90万ha程度の飼料用米およびィネ WCS10-15万haが畜産需要として見込め る、3水田生産力の維持は食料安全保障、地 域政策、資源循環型農業の観点から不可欠、 4飼料用米と食用米の価格差から助成制度な しの政策推進は困難、の4点と思慮している。 飼料自給率向上をコメによって高める方向に舵を切り、引き続きイネWCSへの支援を継 続し、本作化することは高く評価してよい。