ブランド確立目指す、 博多和牛販売促進協議会-推進体制の整備で肉質向上を図る一

摘要

日本全国に200以上のブランド牛肉がひし めく中、福岡県産銘柄牛である「博多和牛」 は平成17年に商標登録された比較的新しいブ ランドである。福岡県が九州では最大の人口 を抱えた消費地でもあることを生かして、「生 産者と消費者が近い」地産地消型のブランド 形成を目指している。福岡県では平成3年に県産牛肉の消費拡大 を図る協議会が立ち上げられ、各種取り組み もなされたが和牛ブランドの定着化は進ま ず、その後平成10年代に入り全国各地の和牛 ブランドに大きく差を着けられた。このような中、平成13年9月に国内で初め て発生したBSEによる相場の下落は、ブラ ンド化を確立していない当県では大きな衝撃 となった。