乳中尿素窒素の実態と今後の活用（3）

摘要

北海道置戸町70戸におけるバルク乳MUN（乳中尿素窒素量）の月旬別平均と，農家間の変動係数推移を図1に示してみた。 蛋白質が豊富な放牧ととうもろこしサイレージが切れる7～11月の時期はMUNが高く推移していた。 しかし，舎飼期は蛋白質とエネルギーを粗飼料ぉよび濃厚飼料から摂取できるため10mg／d揃後であった。 農家間のばらつきを示す変動係数は9～2月までは，舎飼期の粗飼料が安定していることもあって小さい。 しかし，粗飼料の質と量が変ゎる春先と秋口の移行期は農家間バルク乳のMUNの動きが激しく，とくに3～4月は極端な数値を示した。