哺乳類の胚操作と畜産への応用と将来（133) XXXVIネコ科のARTsと胚操作

摘要

これまで家畜や多くの動物種の卵子のIVCでは培養条件（培養液組成，，気相，温度）によって発生 状況が変ってくることが明らかにされている。各動物種でそれぞれに，より有効な培養条件が 工夫考案されて利用されている。ィ）ネコ卵子のIVC条件：ネコ卵子の発生培養は当初（1989-1994年）in vivo卵子とIVMF卵子をmTyrodes+ 10%FCS液を用 い5%CO_2, 95%空気，38. 5°Cで培養して，胚盤胞 まで発生させているが，その発生率は家畜の成果と 比べ20%以上も低いものであった。一方，IVC基礎培地としてHam-F10, Waymouth 液を用いた場合，胚盤胞期までの発生は得られてい ない。