利害が一致しない中で相互発展を模索--中国：資源輸出を規制/日本：中国依存度の引下げ

摘要

日中レアアース交流会議が日本や中国の希土類関係者を130名近く集め，4月14～15日に東京の品川プリンスホテルで開催された。 日本側代表の後藤芳一氏（経済産業省製造産業局　 次長）·北川慎介氏（同資源エネルギー庁資源·燃料部　 部長）と中国側代表の熊必琳氏（国家発展改革委員会産業協調司　 副司長）は「日中の相互発展」で一致した。 だが，中国が希土類資源への輸出規制を強化し，日本が中国への依存度引下げに動く中，開催の意義が見えにくくなっている。 中国は世界最大の外貨準備高産抱える申，資源を輸出する利点が低下する一方で，日本も中国以外の供給源開拓，代替材料の開発，リサイクルなどを打出す。 日本は，中国との競争と協調のバランスをどう取るかが課題となっている。