テラヘルツ領域のレーザー光源を開発

摘要

理化学研究所は，テラ（1テラは1兆）ヘルツ領域で波長を変えることができるレーザー光源の開発に世界で初めで成功した。 理研フロンティア研究システム·フォトダイナミックス研究センター（西澤潤一センター長）の光発生·計測研究チームの伊藤弘昌チームリーダー，川瀬晃道フロンティア研究員らによる研究成果である。 テラヘヤツ光を効率よく発生させるためにこの装置で株「光パラメトリック発振」を採用，さらに装置を50cm四方のテーブルに収まる卓上サイズに小型化したことが特徴である。テラヘルツ光は，X線に代わる安全な非破壊検査用光源や，DNA，タンパク質，酵素などの生体高分子の構造解析などに利用が期待されている。 テラヘルツ光源として2，3年後の実用化が見込まれている。