インドネシアにおける鋼構造普及へ向けた最近の取り組み

摘要

2013（平成25）年11月、インドネシアにおいて公共事業省、大学、コンサルタントと建設会社、そして現地に進出している日系企業を対象として、建築市場に関するヒアリング調査を実施した。高層案件では、鉄筋コンクリート（RC）道のセンターコア形式、工場建屋の柱でもRC道が一般的で、染や小屋材にH形鋼が使用され、大スパンの場合に小型形鋼によるトラス構造が採用されている程度である。また、米国基準に準拠した鋼構造設計基準や耐震基準が整備されているが、施工、品質管理、検査、維持管理などに関する指針·標準類が未整備（プロジェクトごとにエンジニアが独自に判断する）であることより、RC造が主流を占めるという調査結果が得られた。