オフロード用ディーゼルエンジンの燃焼過程と排ガスエミッションの低減について

摘要

ディーゼル機関はその耐久性と高い熱効率のため，小形機関から大形機関まで幅広い利用が進められている。 しかし，図-1に示すように，ディーゼル燃焼は燃料噴射による不均一な拡散燃焼を特徴として，希薄な領域と過濃な領域で，それぞれNO{sub}xと黒煙&·微粒子が不可避的に生成·排出される。 この高効率の維持といっそうの排気浄化という二律背反的な厳しい課題をクリアするためには，図-2に示すように，（1）新しい燃焼方式を含むディーゼル燃焼の改善，（2）後処理技術の研究，（3）新燃料を含む代替燃料の利用技術の促進，が考えられる。