「宿命のライバル·考」その8：Formula 1 vs World Rally Champion Ship－世界選手権を争うふたつのカテゴリー

摘要

比較論とかライバル考というものは、同種、同類の物やテーマに関して論ずるものであって、同じモータースポーツの中でもサーキット·レースとラリーのような種類の違うものに関しては、論を展開しても意味を持たない。 それは両者の接点がクルマを使った競技というだけで、他には何の関連もないからだ。 しかし、その対象をF1グランプリとWRC（世界ラリー選手権）に絞り込むと、接点も少しは見えてくる。 それはFIAの定める世界選手権であり、世界のトップ·ドライバーが出場していること。各国の自動車メーカーが多数参加しているということ、その結果がスポーツの世界だけでなくマーケティングや販売に影響を与えているということ……などなど。 ただ、こうしたソフト面の比較論はできても、技術論の比較、戦術の比較などは生い立ちが違うのだから、論ずるのは難しい。