PPR技術を用いた遺伝子制御技術

摘要

Zinc-Finger Nuclease (ZFN), Transcription Activator-Like Effector Nuclease (TALEN), Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats (CRISPR)-Systemといったゲノム編集枝 術が確立されつつあり，多種多様な生物のゲノム改 変に利用されている。エディツトフ才一ス株式会 社は，核酸結合タンパクであるPentatricopeptide Repeat (PPR)を用いた，日本発の「独自のゲノム 編集」と「世界で唯一のRNA操作」技術を基盤と する九州大学初のベンチャー企業である1.1。我々 は配列特異的な結合能を有するPPRタンパク質 を効率的に作成する技術を開発し，それを用いた DNA,およびRNA配列特異的な操作を実現した。 本稿ではPPRタンバク質工学技術による核酸操作 の一例として，転写，翻訳，両機構の操作を目的と した遺伝子発現促進実験について紹介する。