PTHによる骨形成の促進

摘要

副甲状腺ホルモン（PTH:Parathyroid hormone）の間欠投与による骨董増加作用は破骨細胞と骨芽細胞の数の増加と骨の新生と外形拡大が特徴的である。pTH（1-34）の間欠投与により海綿骨では支柱に相当する骨染の太さが増大するだけでなく骨染の間隙にも骨組織が新生され，新たな骨性連結も生じる。 骨の代謝は破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞による骨形成が繰り返し行われている。 通常は，骨髄織表面で骨芽細胞が占有している面積は破骨細胞の5倍程度である。 PTHを投与すると破骨細胞が増加するだけでなく，眉芽細胞の占領面は破骨細胞の10倍以上に増加する。