アジア、自動車生産拠点の稼働状況まとめ、2020年5月から生産再開の動き拡がる

摘要

2020年5月14日現在の、アジアにおける主な自動車メーカーの生産状況をまとめた。ASEANおよびインドでは、各国政府が移動制限や事業所閉鎖などの措置を2020年3月末から4月に初旬にかけて打ち出したことなどで、生産を一時中止する動きが4月に一斉に広がった。しかし5月に入ってからは、工場を再稼働する動きもみられるようになった。各国政府が定めるガイドラインなどに即して感染拡大防止策を徹底した上で、段階的に生産規模を回復させる取り組みが始まっている。ASEAN域内での自動車の主要生産国であるタイとインドネシアでは、2020年4月に生産調整の動きが相次いだ。国内外での当面の需要縮小への考慮や、従業員の安全確保などを目的として、主要自動車メーカー各社が生産を一時停止した。マレーシアでは、3月18日に事業所の閉鎖などを規定する「活動制限令」が発令したことを受け、自動車生産がストップした。