当科における陳旧性顔面神経麻痺のリハビリテ一ションの効果について

摘要

今日、顔面神経麻痺リハビリテ一ショラ（以下、リハビリ） が普及してきている。今回、陳旧性の末梢性顔面神経麻瘅に 対してリハビリの指導が行われずに、顔面神経の後遺症が固 定した症例に対して、リハビリを施行した。結果および機序 の考察を行ったので報告する。対象平成23年1月?平成25年12月に来院された陳旧性顔面神 経麻痺5例（男：女=2 ： 3)を対象とした。平均年齢は64 歳で、発症後リハビリ開始までの期間は10ヶ月?17年であつ た（表1)。そのうち1例は17年前発症の後遺症を残す右顔 面神経麻痺の既往があり、今回左顔面神経麻痺が新たに生じ、 新鮮側の治療目的で当科受診となった。この時同時に行つた陳旧性のリハビリを対象とした。